2007.09.19 Wednesday

南米日記【12】 ティティカカ湖(ペルー側)

エクアドルのGuayaquil(グアヤキル)から36時間におよぶバス移動を経て、
ペルーのPuno(プーノ)にやってきた。
世界最高所(3827m)にある湖、Titicaca湖の街。
Titicacaとは、「灰色のプーマ」という意味なのだとか。

ティティカカ湖に浮かぶ「葦」でできたウロス島、
段々畑がうつくしい太陽の島に上陸。

ウロス島は女系社会。鮮やかな服を着た女性達が迎え入れてくれた。
葦を乾燥させてブロック状にしたものをつなぎ合わせただけの島。
おうちも葦で出来ている。かわいい。
























ここで、久しぶりに日本人と会話した。
サラリーマンをしながらバックパッカーをしている青年で、
夜は一緒にChifa(中華料理)でディナー。
ビールで乾杯。

その夜、宿にもどってから原因不明の激しい頭痛に襲われた。
たぶん、標高が高いところで酒飲んだからだなー。
高山病の症状はいままでまったく出ていなかったわたしだったけど、
それ以降、高所での飲酒は注意するようになった。。。


2007.09.10 Monday

南米日記【11】 地球の真ん中!

"ECUADOR(エクアドル)"は、スペイン語で「赤道」を意味し、
地図を見ると、その名のとおり、赤道がこの国を貫いている。

そんな国の、さらに正確な赤道ポイントは、
Mitad del Mundo(地球の真ん中)と呼ばれており、
Quito中心部からバスで1時間のところにある。
「赤道記念碑」というのが有名で、
ここでみんな記念撮影をしたりするのだが、
じつは、この大きなモニュメント、実際の赤道からは少し離れたところに建っている。

本物の緯度0°00'00"ポイントは、
Inti-nan(インティニャン)という赤道博物館の中。
わたしゃ当然、記念碑よりも、Inti-nanを選んださ。



博物館というか、古代遺跡を再現したような、屋外施設。
赤道に関する資料だけでなく、インカ時代の人々の生活を知ることができたりと、
科学と歴史の両方の要素をもつ、おもしろいコンセプトのミュージアム。



ここが、赤道ライン!


重力に関する色々な実験を見せてくれるのだが、
いちばん興味深かったのが、「渦」の実験。



流しやお風呂の栓を抜いたとき、北半球と、南半球では、渦の向きが変わる。
これは知ってる人多いかな。
実験で実証してくれたのだけど、北半球では、渦が右回り、
そして、赤道をまたいで、ほんの少しだけ、
南半球側に流しをずらすと、左回りになる。(台風の向きもそうらしい)

さて、ここで問題です。

赤道の緯度0°00'00"ポイントでは、
渦はどうなるでしょうか???




ぷっ  ぷっ  ぷっ  ぽーん





正解は、





「渦がおきずに、垂直に水が落ちる」




でした!



この実験はシンプルでおもしろかった。

他にも、赤道だと卵が立つとか、
赤道上だと、目をつぶってまっすぐ歩きにくくなる など、
「?」を「!」に変えてくれる、
小学生の気分で楽しめる実験がいろいろ。

つまり、遠心力と、引力の関係ね。

引力:地球の中心方向へ向かう
遠心力:地球の自転軸と垂直に向かう

赤道から離れれば離れるほど、引力と遠心力のずれが生じるから、
0°00'00"では卵が立ったり、流しの水が垂直に落ちるけど、
我々の住んでいるところ(日本)では、そんな現象は見られないってこと。


勉強になった〜!


ガイドの女の子が、かなりスペイン語なまりの英語で
一生懸命説明してくれたのも思い出に残っている。
「どぅー ゆぅー あんでるすたんど みぃ?」(Do you underdtand me?)と
自分の説明がちゃんと伝わっているか、
いちいち確認してくるのもかわいかったな〜。





2007.09.06 Thursday

南米日記【10】 むらのまつり

[Quito, ECUADOR]

友人の友人である画家のArnoldの誘いで、Guaploという村の、祭りへ。
GuaploはQuito中心部からさほど離れていない、山あいの村で、
その、のどかで美しい環境から、
「アーティスト」の村として知られているらしい。





ダンス、大道芸人、仮装行列、屋台... まさにお祭り。
もういいだろ、って突っ込みたくなるくらいに、
村人はダンス踊りっぱなし。













そしてイベントのクライマックスは、「オレンジ投げ」
オレンジを大量に積み込んだ車から、こどもがそれを投げる。
投げ込まれたオレンジを受け取ると、いいことがあるんだとか。



みんな、必死です。
ひとつのオレンジをめぐって、大のおとなが、「おとなげない」争いを繰り広げたり。
その場で食べたり、落ちてたオレンジ踏んずけちゃったりで、
村中、オレンジくさい。

普段の日常を忘れて、明日のことも考えずに、
おとなも、こどもも、このときばかりは、みんながオレンジ捕りに没頭する。

このばかばかしさ、なんてすてきなんでしょう!
隣に居たおばちゃんからもらったオレンジにかぶりつきながら、
今日、ここに来れて本当によかったと思った。
ひとりじゃ、こんな小さな村の祭りなんて
間違いなく見つけられなかった。

Arnoldに感謝。

暗くなって、村中の灯りがともってキレイになる頃、
我々はGuaploを離れたが、また村人は飽きることなく踊り続けてた。

しかし、このエネルギーはどこからやってくるんだろう。。。




これは、一枚目の写真と同じところから撮ったもの。
昼間とはまた違った美しさ。


2007.09.05 Wednesday

南米日記【9】 キト旧市街

[Quito, ECUADOR]

キトの街は、大きく分けてNorte(北を意味する)呼ばれている新市街、
そしてCentro(中央を意味する)と呼ばれている旧市街がある。

宿やレストラン、モダンなカフェが集中しているNorteに対して、
Centroは、スペイン植民地時代に建てられた、
ヨーロッパ風の重厚な建物、特に教会がたくさん。
同じQuitoかと思うほど、雰囲気がガラリと変わる。


















遠くからでもゴシック式尖塔がひときわ目立つ、旧市街のシンボル的建物、
バシリカ教会(Iglesia de Basilica)の時計台のてっぺんに登ってみた。







人ひとり分の幅の、急なちゃちい階段(というかハシゴ)を登って行くのだが、
高所恐怖症でもないわたしも、さすがに足がすくんだ。
ここで事故が起こらないのが不思議なくらい、安全対策が手薄 笑。
でもここ(南米)だからオッケーというか、なんというか。

ここから落ちて塔の先っぽに串刺しになったらどうしよう...
とか、B級ホラーの見すぎみたいなことを考えてしまったり 笑。

「ひぃぃいい、こわいよ〜〜」
とか一人で変なこと想像してたら、カップル客がきて、
怖がっている彼女が彼にしがみついてる。
彼氏、「よし、オレにまかせろっ」ってな主張をするものの、
お前のほうがびびってんじゃないの〜?と思われるくらい、固い表情。

...なんて、それこそ映画のワンシーンみたいな光景にも遭遇したり。
男性諸君、ここ来れば彼女にいいとこ見せられるかも、ですぞ!


そんなこんなで、ようやく登頂。
てっぺんに辿り着いたときの空と、
眼下に広がっている旧市街の街並みは、忘れられないなあ。

薄暗い教会の中から、外に出たときの開放感と、
怖い思いをしてまで登りつめた達成感と...
ほんとに気持ちよかった!(でも真下を見下ろすとやっぱりコワイ)









2007.09.04 Tuesday

南米日記【8】 オタバロの土曜市

[Otavalo, ECUADOR]

Quitoの中心部からバスに乗ってOtavalo(オタバロ)へ。
ここでは毎週土曜日に市場が開かれている。

Otavalo

Otavalo 008

日本に持って帰りたい食材のひとつ、Mora(桑の実)のアイスキャンディー。
Moraは、エクアドルではポピュラーな果物で、ジュースにして飲む。味も色もカシスに似ているかな。
割り箸がかなり曲がった角度でささっているのも、ご愛嬌。
Otavalo 002

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色、人、におい、味....
日本人の自分にとってすべてが新鮮だけれども、
生活の見えてくるリアルさが、
自分との距離感をぐっと縮めるのだ。
かたちはどうであれ、みんな生きてる。

そんな当たり前でシンプルなことに
なぜだか、ジ〜ン.....

やっぱり市場大好き。

Otavalo 009
2007.09.03 Monday

南米日記【7】 キトの宿

[Quito, ECUADOR]

わたしがキトでお世話になったのが、
大学で日本語教師をしている友人K宅、
そして、スイス人女性の経営するHostal。

K宅は、とってもきれいで、モノがなく広々としていて、
何といっても窓からみえる景色のすばらしいこと!
Kは、ビルの11階にあるこの部屋を、二人でルームシェアしている。
日本語教師の仕事は特別収入がよいわけではないらしく、
この物件を見つけたのは本当に運がよかった、と言っていた。

La casa de Kozue 001

La casa de Kozue 002

これで1ヶ月150ドルとか言ってたかな〜
日本じゃ考えられないです...

キトは南米でも治安が良いほうだとはいえ、防犯対策は厳重。
建物の入り口から部屋に到達するまで、
毎回7つの鍵を開けなければならなかった。
ここではまるで看守さんのように、一般の人が鍵をジャラジャラ持っている。


La casa de Kozue 003

奥に見えるのがコトパクシ(Cotopaxi)山。ちょっと富士山みたいでしょ。
世界の活火山の中でもっとも高く、標高は5897m。
ちょっと遠出すれば登れます。

La casa de Kozue 004

そうそう、キトの標高は2700m。世界で2番目に標高の高い首都。
ちなみに一位は、ボリビアのラパス(La Paz)。ここもこのあと訪れたけど。
最初に降り立った地がこんなに高いところだった割には、特に高山病の症状はなし。
でも人によっては体調崩すことも多いようなので要注意。


ドミトリーに移ったあとも、ここへ毎日足を運んでは、
一緒にご飯を作ったりして、お世話になった。
何度もここに住んでしまおうかと思ったくらい。


ここで甘えることもできたけど、泊まったのは初日だけ。
あえてドミトリーに泊まりたかったからね。


La casa de Kozue 005


で、最高のロケーションのアパートを離れて、
世話になったドミトリーがコレ。

Backpacker's Inn 001

部屋は散らかっているけど笑、全体的にはキレイ。
べつに見せるほどのもんでもないけどさ、
旅人なら「ああ〜」って言う雰囲気わかるでしょ 笑。
ほんとは1泊5ドルだけど、だいぶ安くしてもらった。


スイス人が営む宿ということもあってか、
ルームメイトはドイツ人、オーストリア人、スイス人...



....あれっ?おいら、スペイン語勉強しにきたのに、
部屋で聴こえる言語がドイツ語って!


そりゃないよーーー 笑
ここはどこの国ですか〜?みたいな。
まあ、彼らも英語は分かるから、コミュニケーションはできたけど、
最初はさすがに疎外感ありましたわん。


でも、結局10日間くらい滞在して友達もできたし、楽しかった。
最後に青春映画の一幕のようにさわやかな、住人たちの一枚。

Backpacker's Inn 002

国籍は、アメリカ、スペインのカナリア諸島、イスラエル、オランダ、カナダ、と、インターナショナルです。
ここには、たまたまドイツ語圏チームは入ってないけど 笑。
このときは、みんなでモヒート作って飲んでた。
2007.09.02 Sunday

南米日記【6】 屋台見聞録

[Quito, ECUADOR]

今回の旅で、どんな観光名所よりも最初に行ったのが、このカロリーナ公園だったので、
テンションの高さが写真の絵と枚数に表れております。。。
公園シリーズしつこくてすみませんが、最後は、屋台などの出店(でみせ)を紹介。
やはり、食べ歩きは旅の醍醐味でしょ!

気軽に食べられるスナック類では、
「チョチョス(Chochos)」という白い豆を使った、
さっぱりライム和えの「セビーチェ(Ceviche)」がポピュラー。

基本、盛り付けは客任せ。盛り放題。
Parque de la Calorina 012

バナナチップス(甘くないからポテチっぽい)、コーン、ハーブなどをトッピングして、こんなかんじ。ウマス。
Parque de la Calorina 013


みんなが好き勝手に盛り付けやってるから、こうなる。
Parque de la Calorina 011
まるで、社会の縮図 笑。


ホットドッグも、ソーセージののったパンだけ渡され、
Parque de la Calorina 014

自分で盛り付け。よくばって、ハーブやソース、野菜をたっぷりのっけてこんなかんじ。
ドリンクつきで1USドルが相場。友達と半分こにしたので、実際はこの2倍あります。ウマス。
Parque de la Calorina 015


そして、お菓子シリーズ。色が!!!!
Parque de la Calorina 006

色!!!
Parque de la Calorina 016


そして、街や公園でよく見かけるのが、DVD屋。
エクアドルでは、CDもDVDも海賊版全盛なので、正規のものを探すほうが難しい。
かつては、この首都キトにもタワーレコードが進出したものの、
海賊版パワーに勝てず、そっこー撤退したらしい 笑。

Parque de la Calorina 018


つぎは、キトの宿編。
2007.09.02 Sunday

南米日記【5】 色とか、こどもとか

[Quito, ECUADOR]

前回のエアロビに引き続き、カロリーナ公園。
とにかく広い。

色彩とか、こどもとか、屋台とか、
楽しい要素が多すぎて、ずっとドーパミン出ていた。

Parque de la Calorina 007

Quito_07

Parque de la Calorina 009

Parque de la Calorina 010

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Parque de la Calorina 004

Parque de la Calorina 007

Parque de la Calorina 005

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公園シリーズまだ続きます。

次は屋台編。
2007.09.02 Sunday

南米日記【4】 高速サルサエアロダイナミック

[Quito, ECUADOR]

天気もよいのでカロリーナ公園(Parque de la Calorina)へ。
日曜名物の、エアロビ大会があるというので、のぞきに行ってみた。
空気が日本と違うせいか、色の見え方も違う。
空が、広い。

Quito_006


Quito_005

熱心な健康マニアみたいな人から、
この運動終わったらすぐに高カロリーのもの食べてそうなおでぶちゃんまで、
高速テンポのトランス風サルサみたいな音楽に乗って、みんな踊る踊る。
みんながついていけるわけがない異常なテンポ!
でもテンションアガル。
見るだけのつもりだったけど、せっかくなので、一緒に参加。


インストラクターが、マッチョなおじさんと、おねえさんの二人いるのだが、
微妙に二人の動きが違う。
でも、みんなそんなこと気にせず踊る。


そして、上級者編にも行ってみた。
ここでは、熱心な参加者が振り付けをほぼマスターしているので、
インストラクターがよくサボっている。
気づけば、お立ち台からちょくちょくいなくなる。
でも、だれもそんなこと気にしない。


ようするに、適当なんです。
でも楽しいんです。

Parque de la Calorina 001 Parque de la Calorina 002
インストラクターが....                  いなくなってます。  


ワタシも負けじと上級者コースに参加したものの、
動きについて行けず、早々にあきらめ、
適当に踊ったり、ハイキックしたりして、
やりたい放題カラダを動かして楽しんだもんねー!


Quito_010 Quito_011


案の定、全身筋肉痛になったけど。


この旅で最初のイベントが、
名所旧跡を訪ねるとか、買い物とかでなく、
なぜか、エアロビ。
こんなところで何やってんでしょうか、ワタシ。。。。


でも、日本ではなかなか体験できないすてきな思い出!




(公園後編へつづく)


Quito_012

2007.09.01 Saturday

南米日記【3】 キト(エクアドル)到着

8月31日深夜、エクアドルの首都Quito(キト)に到着

ここの大学で日本語教師をしている友人に迎えに来てもらう。
一人旅には慣れているつもりだが、
旅先で知っている顔を見ると、やはりほっとする。

この日は友人宅に宿泊し、
翌朝は、わたしが旅先で必ず訪れる場所、Mercado(市場)へ。

場内に足を踏み入れるなり、色彩に圧倒される。
むこうの市場って、とりあえず無理やり「積む」よね!

Quito_001

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海外の市場の、独特のにおいとか、
ちょっと閑散とした感じ、
高めの天井にざわめきが反響している感じが、たまらなく好きだ。

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旅で最初に食べたごはん、Guatita(グアティータ)

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エクアドルをはじめ、南米ではポピュラーな料理。
内臓とジャガイモを、ピーナツソースで煮込んだものを、
ごはんにかけて食べる。うまし。

Quito_004


そのあとは、スペイン語学校探しと、宿探し、そして街をぶらぶら。